アマモ研究 : 熊本県立芦北高等学校との共同研究(28ヶ月目)+ 全国高校生MY PROJECT AWARD2020(全国summit)

熊本県立芦北高等学校(通称:芦高<あしこう>)とのアマモを対象とした共同研究体制も28ヶ月目に入りました。

≪スタート時の話題、当社のアマモ研究についての説明・資料は 【コチラ】

≪ご参考(以前の活動記録):2019年 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【8月(芦北高校「優秀賞」)】・ 【9月】 【10月(アマモサミット・芦北高校もプレゼン)】 【11月】 【12月】・2020年 【1月】 【2月】 【3・4月】 【6月】 【10月】 【11月】 【12月】・2021年 【1月】 【2月】

 

 

2018年12月より月1度の、同校「林業科 アマモ班」のアマモ場造成への活動にも参加させて頂いておりますが、

2021年3月は、干潟活動・アマモ種子試験・空撮画像撮影と、活動を行いました。

 

 

<干潟活動>

3月31日(水)、今シーズンはじめてマイナス潮位となる大潮干潮時間(17時ごろ)が、陽がでている時間となり、

16時前に集合して活動開始です。

芦北高校から2年生(次の日の4月1日からは3年生)と前島先生、

当社からは、私・園山(今回も干潟に入らず記録係と堤防監視役)と北野研究員・外薗研究作業補佐員が参加しました。

前回2月の活動は防寒体制でしたが、今回は急に半袖でもいいほどの気候で活動日和。

 

 

 

↑ (左上)堤防上を活動ポイントまで移動です。黄砂により、視界が白っぽくもやっています。

下の画像は、4月の視界良好な日ですが、10数キロ離れた対岸の御所浦島(天草市の離島)がくっきり見えます。

(右上)11月から毎月設定してきた試験区(堤防から北側の自生多年生アマモを採取して、堤防から南側の元アマモ場へ移植)が、

明るい時にようやく見えるようになりました。アマモのおかげで海面も穏やか・滑らかになっている様子もわかります。

(左下・右下)試験区のアマモの生長記録として、長さを測っていきます(毎回実施)。

100cm超えのものもあり、大雨で堆積した土砂上でも旺盛な生長を見せていて驚いています。

先月の記録から1日1cmも伸びているほどで、ここ2年間は海水温が高いことも関係しているか明確ではありませんが、

例年より生長が早いです。これは、他の海域で活動されている記事をみていても、同じ傾向のようです。

 

 

 

 

↑ 生徒さんたちは、まずは堤防から北側の通称「内海」の多年生アマモの採取開始。

花枝をつけているものも明るい活動時間ゆえはっきり認識、今シーズンのアマモ生長の早さも感じます。

(右下)北野研究員は、アマモ場から底質サンプルの採取も実施。

今シーズンは、底質の「粒径」「成分」「菌叢」分析を実施しており、シーズン中に数回採取して推移も追っていきます。

 

 

 

↑ 採取したアマモは、次に堤防から南側の通称「外海」の元アマモ場へ移植していきます(試験でもあるので移植作法も変化をつけています)。

(右下)そんな中、これまでの活動で増え続けていたが大雨で流されてしまった元・アマモ場にも、自生アマモを発見。

先月までの活動は深夜だったため確認できませんでしたが、ところどころ3-40cmほどの実生からの株を見ることができました。これは嬉しい発見です。

 

 

 

↑ 今シーズンの試験区は、堤防からも近い場所(大雨で堆積した土砂がやわらかく移動しづらい)で、

マイナス潮位の時間は堤防からも良く見えます。

OB・OGの皆さま、画像上、いつもの拠点の場所との位置関係から、ぜひ見に来てください!(上側画像)

内海では、アマモ場が形成され始めたので、鳥さんたちも魚を狙いに集まっています(下側画像)

 

 

 

↑ 最後は恒例の集合写真。干潟活動編、おつかれさまでした!

生徒さんもこれまでの深夜帯・海水の冷たさよりも、断然活動のしやすさに感動していました。

今度は、ウェーダー着用で暑さ対策が大変になってきますが、よろしくお願いします。

 

 

 

<ラボ活動(アマモ種子試験)>

干潟活動のあと、芦北高校内にあるアマモラボへ移動。

 

 

↑ 当日午後からの活動の続きで、アマモ種子を仕込んだポットを水槽に仕込んでいきます。

今回で、約200個のポットが並ぶことになりました(各水槽では条件をふっています)。

中には、40cm近く生長したアマモもあり、光合成・酸素発生の様子を確認できます(左上画像)。

4月の干潟活動では、このアマモらも実際移植してみます。

 

 

 

<空撮画像取得(ドローン飛行)>

 

 

↑ 3月14日(日)の午後は、アマモ場空撮画像記録(目的(ページ展開後下部))のためのフライト作法試験。

今回も、前回の取得画像+編集画像より、オンライン会議などで議論し、新たな撮影方法を実践。

アマモ最盛期には、ドローン飛行による撮影データと、アマモ場でのデータ取得を同日に実施する測定機会を計画しており、

それまでにはフライト条件を定める目的で、今シーズン月1回以上実施しています。

今回も、芦北地元で依頼できるオペレーター高峰さんに依頼、ありがとうございます。

(3月29日にも画像取得機会がありましたが、私は別件不在で画像無し。

4月8日に編集画像を見ながらのオンライン打合せを実施、4月のこれまでと同じくらいの潮位時のフライト方法が定まりました)

 

 

 

<祝・全国大会出場! 『全国高校生MY PROJECT AWARD2020』の結果>

3月21日(日)に、申し込みにより一般の方も聴講できる「全国summit」が行われました。

12月に、九州地方Summitへ進むための「in 熊本・益城」地方大会にて、

各班代表に選ばれ、さらに全体発表(上記画像)でも1位の評価となり九州Summitへ進出、その後、全国48プロジェクトへ選出)

 

 

 

結果、サポーター特別賞のうち「発展的研究賞」を受賞しました! おめでとうございます!

2020年度はウィルス流行により活動を示すプレゼンの場が、例年より少なかったですが、

リーダーの橋本さん含め、直近に卒業した3年生も、しっかり活躍の記録ができて良かったです。

https://myprojects.jp/news/15041/

 

≪次回の活動機会記録≫

 

 

 

 

≪ご参考:芦北高校との活動記録リンク集≫

【2018年12月】 : 共同研究体制スタート。アマモ班と初顔合わせ。
【2019年 2 月】 : 芦北高校に当社研究水槽設置。アマモ班との座談会。
【2019年 3 月】 : 深夜の定植活動
【2019年 4 月】 : 明るいときの定植活動(この月より最干潮時間が陽が高い時のため)
【2019年 5 月】 : 花枝採取、マリンチャレンジプログラム授与式
【2019年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成
【2019年 7 月】 : 土壌採取、分析
【2019年 8 月】 : 土壌採取、分析、取材
【2019年 8 月】 : 芦北高校「優秀賞」
【2019年 9 月】 : アマモ観察、採取
【2019年10月】 : アマモサミット・芦北高校もプレゼン
【2019年11月】 : アマモ観察、採取(この月より最干潮時間にあわせて深夜活動)
【2019年12月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、取材
【2020年 1 月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、当社ラボ見学来訪
【2020年 2 月】 : アマモ移植(試験区設定)
【2020年3・4月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察
【2020年 5 月】 : アマモ試験区観察、採取
【2020年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成・試験区観察・ドローン飛行による撮影・芦北町環境基本計画掲載
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録1<堤防から見た画像>
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録2<上空・水中から見た画像>
【2020年10月】 : アマモ種子選別
【2020年11月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、種子洗浄、海辺の自然再生・高校生サミット2020
【2020年12月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、「高校生マイプロジェクトAWARD in 熊本・益城」
【2021年 1 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、空撮画像取得開始
【2021年 2 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、アマモ種子試験、空撮画像取得、光量子測定
【2021年 3 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、アマモ種子試験、空撮画像取得、高校生マイプロジェクトAWARD 全国summit
【2021年 4 月】 : アマモ観察、移植(水槽生育分)、アマモ種子試験、空撮画像取得、マリンチャレンジプログラム授与式