アマモ研究 : 熊本県立芦北高等学校との共同研究(24ヶ月目)+海辺の自然再生・高校生サミット

熊本県立芦北高等学校(通称:芦高<あしこう>)とのアマモを対象とした共同研究体制も24ヶ月目に入りました。

≪スタート時の話題、当社のアマモ研究についての説明・資料は 【コチラ】

≪ご参考(以前の活動記録):2019年 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【8月(芦北高校「優秀賞」)】・ 【9月】 【10月(アマモサミット・芦北高校もプレゼン)】 【11月】 【12月】・2020年 【1月】 【2月】 【3・4月】 【6月】 【10月】

 

 

2018年12月より月1度の、同校「林業科 アマモ班」のアマモ場造成への活動にも参加させて頂いておりますが、

2020年11月の活動内容です。

まずは干潟活動。6月以来5か月ぶり、2020年11月18日(水)に「アマモ試験区観察・栄養株採取・移植にて試験区設定」を行いました。

11月に干潟で生徒さんと活動するのは初めてですが、今年の3年生は活動する機会が昨年度までと比較して減っており、

機会があればという先生の想いもあり、一緒に活動できました。

秋も深まり、最干潮時間で活動しやすいマイナス潮位となるのが深夜時間帯となり、

早朝4時前集合にてスタートしました。

当日は、芦北高校からは前島先生のみ、当社からは、私・園山(干潟入らず堤防監視役)と北野研究員の参加となりました。

 

 

 

↑ 11月といえども、まだ寒くなく、風もなくでよいコンディション。

まずは、前島先生から作業内容の確認、堤防から南側の外海フィールドから現状把握の観察スタート(左上)。

今回、2年生も参加しており、初の深夜の干潟。

7月の大雨以降の調査にて、干潟の上に30cmほどさらに柔らかい土で覆われていることがわかっているので、

うまく足を動かさないと膝上まであっという間に沈んでしまう状態です。

それでもさすが高校生、大変そうですがサクサク歩いて行けてました(右上)。

少人数体制でしたので、2人組で3か所に分かれて観察スタートです(下側)。

結果、アマモは確認できず。11月ですので、自生するものもありますが、

7月の大雨で物理的に流されてしまい(夏の観察で確認済)、種(花枝)が残らず、

また泥が堆積したことで残っていても泥中で分解されているかもなどの予想で、今年はまだ見られず状態でした。

 

 

 

↑ その後、堤防から北側の内海側の観察スタート。

この場所は、多年草アマモが毎年繁茂しますが、大雨後やはり泥が10cmほど堆積しています。

結果、ここからはアマモが生育していました。

例年よりも短いですが、おそらく大雨後の海水の濁り期間が長かったことにより(今でも外海ほどではありませんが濁りは残っています)、

水中のアマモに届く太陽光の光量が相対的に少なく、光合成量が少ないと考えられます。

その内海のアマモを採取し、外海のアマモ消失場所に移植し、干潟での活動を終えました(左下)。

当日は、KAB(熊本朝日放送)のカメラも入り、インタビューも(画像、顔がしろとび、すみません・・・)(右下)。

この様子は、『「アマモ場の再生~芦北高校の挑戦」KAB 12/1(火)20:57~21:00』で放映されたようです。

 

 

 

↑ いつもの記念撮影。そして、高校内のアマモラボへ移動~。

 

 

 

↑ アマモラボにつく頃には6時を過ぎており、空も明るく。

初参加の2年生もいましたので、採取したアマモを水槽に移す作法をレクチャーし、実践。

深夜からの活動を終えるのでした。

 

 

 

 

その前日には・・・

 

↑ 干潟活動の前日・11月17日は、前島先生からの依頼で、

アマモ種子を底質に埋めて水槽に仕掛ける作業をレクチャー。

人工海水調製、底質(今回は用意した白砂と干潟採取の土)にアマモ種子を埋めるという作業ですが、

なぜそのように注意するのかを伝えましたが、動作には一つ一つに意味があることを理解していただければ嬉しいです。

 

 

 

 

11月は「全国アマモサミット」開催月ですが、今年は残念ながら中止となりましたが(昨年参加の様子)。

高校生参加によるプレゼン機会は「海辺の自然再生・高校生サミット2020」として、11月15日(日)にオンライン開催されました。

 

↑ 芦北高校はトリの発表、大雨でのアマモ消失についてもふれられ、

これからアマモ場復活を進めていく内容で締められました。

 

 

↑ あわただしくプログラム進行していましたが、海の活動といえばの面々! 最後のこの画が最高に印象に残りました(笑)

 

 

 

 

 

↑ 当社のアマモ研究活動は、「公益財団法人 水俣・芦北地域振興財団」環境技術研究開発事業・芦北町・熊本県立芦北高等学校の支援により進められておりますが、

今年度は3年度目を進行中で、その中間視察・説明機会もこの11月に実施されました。

(今年は様々な環境要因で毎年のイベントもスケジュール調整・縮小傾向で、例年より遅く開催)

当社とのタッグで進行する意義を、芦北町や熊本県立芦北高等学校からの要望も頂戴する有難い言葉を頂戴し、

大雨後のアマモ場消失からの復活に向けて、今後も連携体制にて進める!共通理解の場となりました。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

≪次回の活動機会記録≫

 

 

 

 

≪ご参考:芦北高校との活動記録リンク集≫

【2018年12月】 : 共同研究体制スタート。アマモ班と初顔合わせ。
【2019年 2 月】 : 芦北高校に当社研究水槽設置。アマモ班との座談会。
【2019年 3 月】 : 深夜の定植活動
【2019年 4 月】 : 明るいときの定植活動(この月より最干潮時間が陽が高い時のため)
【2019年 5 月】 : 花枝採取、マリンチャレンジプログラム授与式
【2019年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成
【2019年 7 月】 : 土壌採取、分析
【2019年 8 月】 : 土壌採取、分析、取材
【2019年 8 月】 : 芦北高校「優秀賞」
【2019年 9 月】 : アマモ観察、採取
【2019年10月】 : アマモサミット・芦北高校もプレゼン
【2019年11月】 : アマモ観察、採取(この月より最干潮時間にあわせて深夜活動)
【2019年12月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、取材
【2020年 1 月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、当社ラボ見学来訪
【2020年 2 月】 : アマモ移植(試験区設定)
【2020年3・4月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察
【2020年 5 月】 : アマモ試験区観察、採取
【2020年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成・試験区観察・ドローン飛行による撮影・芦北町環境基本計画掲載
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録1<堤防から見た画像>
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録2<上空・水中から見た画像>
【2020年10月】 : アマモ種子選別
【2020年11月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、種子洗浄、海辺の自然再生・高校生サミット2020
【2020年12月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、「高校生マイプロジェクトAWARD in 熊本・益城」
【2021年 1 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、空撮画像取得開始
【2021年 2 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、アマモ種子試験、光量子測定