アマモ研究 : 熊本県立芦北高等学校との共同研究(18ヶ月目)

熊本県立芦北高等学校(通称:芦高<あしこう>)とのアマモを対象とした共同研究体制も18ヶ月目に入りました。

≪スタート時の話題、当社のアマモ研究についての説明・資料は 【コチラ】

≪ご参考(以前の活動記録):2019年 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【8月(芦北高校「優秀賞」)】・ 【9月】 【10月(アマモサミット・芦北高校もプレゼン)】 【11月】 【12月】・2020年 【1月】 【2月】 【3・4月】

 

2018年12月より月1度の、同校「林業科 アマモ班」のアマモ場造成への活動にも参加させて頂いておりますが、

5月は、大潮最干潮時期の2020年5月8日(金)に「アマモ試験区観察・採取など」を行いました。

 

今月もまだまだ世界的な流行ウイルスへの対応にて、芦北高校は休校が続いており生徒さんは不参加。

もう12月以来、会えておらず状態です・・・。

そこで今回は、芦北高校から前島先生、

当社からは私と北野研究員、そして2月から当社入社の外薗さん(研究作業補佐員・今回アマモ場デビュー)の4名での活動となりました。

 

 

 

↑ 天気良好、5月上旬ですが30℃近く(自家用車での表示は30℃超え)、でも風が強く吹いており、

堤防に囲まれた通称・内海側でも沖へ向かう白波が立つ珍しさでしたが(下側画像)、活動しやすいコンディションでした。

また、風が強いからなのか、佐敷城跡や山々がくっきり見えるのも記憶になく印象的でした(右上画像)。

 

 

 

↑ 先月4月からはこの活動日に、昨年12月から毎月構築している移植試験区の観察(測定)を実施。

このエリアは堤防から南側の通称・外海側(河口からの干潟形成)ですが、

先月4月と大きく変わったのは自生区のアマモ場が広く形成されていることです。

右側画像の点線丸囲みで示される試験区から、右側が沖側となりますが、

昨年はこんなに試験区に迫るほどの広さで生えていなかったと記憶しています。

このあたり、昨年も活躍のドローンで観察できればですね。

 

 

 

↑ ちょうど干潮時間でもあり(潮位0cm)、

びっしりのアマモ群がみられます(上側・堤防から南側の外海、下側・堤防から北側の内海)。

7月に入るまでくらいが、この鮮やかな緑色が楽しめる時期です。これぞ芦北風景ですね(先月も言いましたが・・・)。

 

 

 

↑ その中で「違和感1」。

移植した試験区でもないのに、一部だけ密集して生えている場所があったりします(外海)。

このエリアだけ種子がよく定着しやすいのか(底質・波の干渉・・・)、

このような状態の場所が多数でき始めて、結果、広大なアマモ場を形成・・・と文献上では表現もされますが、

まずはのスタートはなぜ?そしてその周りにも根付き始めるのはなぜ?ということになります。

 

 

 

↑ 外海・内海のアマモを観察した後は、ラボでの水槽試験に使用するアマモを採取していきます。

ここで「違和感2」。画像右側のアマモ場の色が薄く見えるところがあるなぁと。

 

 

 

↑ 近づいてみると・・・、乾燥しているのです。

芦北でのアマモ場観察は3年目ですが、乾燥は初見。大潮干潮で干出している時間に、

強めの風が常時吹いていることが原因でしょうか。

干からびてカラッカラになったアマモもありました。これがアマモの生育にとって良い刺激となるのか、ダメージになるのか・・・

これはわかりません。干潟も湿り気がなくなっている色合いのエリアもありました(画像右下)。

 

 

 

↑ 今月の活動は、天草で活動される「天草海部」さんと中継(試験?)に初チャレンジ。

こちらの活動時間15時スタートに、たまたま天草海部さんも天草は栖本で干潟調査中継を行うということで

(大潮の干潮時間なのでスケジュールは同じくらいになりますね)、

部長の正角さんから連絡があり、1時間前(14時)にやってみようということになりました。

 

特別な機材も準備せずだったので、あとで録画を見てみると、風の音を拾い過ぎていての状態でした。

両手フリーになるカメラ固定(足元おぼつかない干潟内での片手は危険)と、

イヤホン(先方の声が聞こえにくい)・マイク(風の音を広いすぎなので口に近くに)装着が必須な印象です。

天草海部さんとは出会ってまだ1年1ヶ月ですが、何度か連携も始まってます。

別の機会でまとめられればと思います!

 

 

 

↑ 中継は活動冒頭で終了し、干潟活動も2時間で終了。

その後、芦北高校のラボへ移動し、採取したアマモを選り分けて、とある工夫も仕込みながら水槽へおさめました。

 

 

 

↑ 今回は堤防上で記念撮影。

来月6月は例年「ロープ式下種更新法」の実施月<昨年の様子>にて、年間通してハイライト的な機会となります。

林業科アマモ班の生徒さん達も活動できる時期となっていればと祈るばかりです。

 

 

 

 

≪ご参考:芦北高校との活動記録リンク集≫

【2018年12月】 : 共同研究体制スタート。アマモ班と初顔合わせ。
【2019年 2 月】 : 芦北高校に当社研究水槽設置。アマモ班との座談会。
【2019年 3 月】 : 深夜の定植活動
【2019年 4 月】 : 明るいときの定植活動(この月より最干潮時間が陽が高い時のため)
【2019年 5 月】 : 花枝採取、マリンチャレンジプログラム授与式
【2019年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成
【2019年 7 月】 : 土壌採取、分析
【2019年 8 月】 : 土壌採取、分析、取材
【2019年 8 月】 : 芦北高校「優秀賞」
【2019年 9 月】 : アマモ観察、採取
【2019年10月】 : アマモサミット・芦北高校もプレゼン
【2019年11月】 : アマモ観察、採取(この月より最干潮時間にあわせて深夜活動)
【2019年12月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、取材
【2020年 1 月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、当社ラボ見学来訪
【2020年 2 月】 : アマモ移植(試験区設定)
【2020年3・4月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察
【2020年 5 月】 : アマモ試験区観察、採取