栽培条件比較試験プラン

植物の栽培において、生長や生体の質の比較検討を行いたいが、

専門家に依頼し客観的なデータを得たいところ、依頼すべき場所がないとの相談を受けることがあります。

(大学に依頼しようとしても、直接該当の先生には直接依頼できず共同研究契約の手順が必要<すべての依頼金額が依頼する先生に到達しない>・知財問題<成果は自社のノウハウにしたいが、大学は学会発表・特許出願したい>・スケジュール感があわない<実際の研究は学生が卒論研究として行うことが多いので、テーマが決まった後は着手できず再来年度末に結果>・・・といったと感じております。私も大学所属で請け負う立場の際、そうなると思っていました)

 

当社では「栽培受託・分析」を請け負う業務を行っておりますが、この度、費用感をわかりやすく「コミコミパック」(当社、植物工場や人工気象器を利用します)を企画いたしました。

よくある依頼の構成(同一作目・生育環境2条件比較)をベースとしておりますが、

本パック内容をたたき台として、比較したい内容やご要望の取得データに応じて、協議を進めながら、試験環境構築させて頂きます。

(実際は、論文調査や試験設計、御社エンドユーザーさまへ訴求する資料構成フォロー(コンサルプラン)を伴いながら進行していくことが多いです)

(費用の積み上げは、① 栽培期間・② 栽培面積(試験区あたりの株数・試験区数)・③役務内容<判定・数値解析の項目数・難易度>によって決まります)

 

お気軽に 【コチラ】(メーラーが開きます) までお問合せくださいませ。

 

 

(現在、コミコミパック50・70プラン内容は、実施一例として提示しております。本サービス開始以来、多岐にわたるご依頼内容から、費用面は都度算出させていただき提示しております)

 

 

取得データ項目説明

外観写真:  植物の外観や形状が確認でき、生育状況や生理障害の指標としてご使用できます。

SPAD値:  値は葉緑素量を示し、栽培時の肥料状態の良否や栄養素としても注目されているクロロフィル量の指標としてご使用できます。

葉数:    植物全体のボリューム感や収穫時期の指標としてご使用できます。

葉面積:  植物全体あるいは個々の葉の面積が把握でき、計測結果は生長解析などにご使用できます。

草丈:    地上部の高さを計測し、計測結果は生育状況の指標としてご使用できます。

新鮮重:  いわゆる「収穫量」にあたり、水分を含んだ重量を計測し、測定結果は収穫時期などの指標としてご使用できます。

乾燥重:  乾燥させた植物の重量を計測し、測定結果は光合成量などの算出や生長解析にご使用できます。

チップバーン判定:  チップバーン発生株数の計測や発生割合の算出を行います。

生長解析:  植物の生長速度や収量を定量的に解析し、光合成量や生長率などを算出します。

 

光合成量:  与えられた光やCO2、肥料などがどのくらい「植物の身体づくり」に結びついたかが把握できます。

生長率:   調査期間の1日当たりの光合成量を表し、調査回数を増やすことで設備条件の生産効率の詳細な評価(効率の良否、ボトルネックの把握)に利用できます。

 

 

進め方・報告書例(目的2例)





葉面積指数:
ある栽培面積に対する、存在する植物の葉のすべての面積の割合を表します。
1㎡に総葉面積3㎡のレタスがあれば葉面積指数は3となり、値が大きいほど多くの葉が茂っていることを意味します。

個体群成長率:
ある栽培面積で、一定の栽培期間に植物が光合成により生成したからだの重さ(水分を除く=乾物重)の増加率を表します。
栽培面積あたりの光合成の速度を表し、効率の良い栽培設備ほどその値は大きくなります。

相対成長率:
一定の栽培期間に、植物の体の重さ(乾物重)が、重さあたりどのくらい増加したかを表します。
小さい植物と大きな植物など、大きさの異なる植物間の生長の効率を比較することができます。

純同化率:
光合成は葉で行われると仮定し、一定の期間内に、植物の体の重さ(乾物重)が、葉面積当りどのくらい増加したかを表します。
葉の光合成の効率を把握することで、過繁茂や老化などによる効率の低下から、適切な栽培密度、収穫時期などの決定に活用できます。

t-検定:
2つの栽培試験区から採取したサンプル(標本)の平均に差があるかどうかを統計的に検定する手法の一つです。
サンプルのばらつきに左右されず、正確に差の有無を評価することができます。

 

 

組み合わせでご提案

ご参考(情報提供<栽培条件設計への調査として>):
情報集約・文献調査(農学専門)

 

ご参考(栽培環境設計<御社スペースでの立ち上げ設計など>):
栽培分析・受託(依頼栽培比較分析・栽培環境診断を含む)

 

ご参考(御社設備<自設備に対してのご依頼>):
コンサルタント(栽培環境診断・環境設計・運用指導など)

 

 

ご連絡先

・メール( 【コチラ】<メーラーが開きます>

・お問い合わせページより( 【コチラ】

<電話番号は、何度かメールをやり取りさせて頂いた後、お伝えさせて頂きます>

 

住所:【本社・水俣研究所】(2018年3月1日~)

〒867-0068 熊本県水俣市浜松町5-98 みなまた環境テクノセンター内

HP   http://www.agri-light-lab.co.jp/

E-mail      info@agri-light-lab.co.jp