イネ光害~白色LEDによる影響事例(2017年追加1:3例)

本年(2017年)も田植えが始まり、穂が出てきたことから、御依頼分も含めて光害現状把握・調査を進めております。

例年、田植え・出穂・稲刈り時期に、お問い合わせを頂戴しておりますことから、

今年も現状把握を進めることでデータベースを更新し、適切に研究成果や知識が利用されればと思います。

今年は早速ですが、この夏に確認した場所のイネ光害を示していきたいと思います。

<夜間照明による農作物への影響や現状の対応についての説明は 【コチラ】 からお願いします(いつもの説明です)>

<ご参考~これまで示した光害事例集 【コチラ】 から>

 

今年もやはり「白色LED」による光害が目立ってきています。

従来の水銀灯やナトリウムランプからの照明器具更新で、省エネ・かつ照射範囲を制御しやすい白色LEDに交換されるのはわかりやすい流れですが、

これまで光害のなかった場所も、白色LED照明に交換したとたん発生した事例・相談も多くみられます。

 

【県道交差点の白色LED照明によるイネ光害1】

 

↑ 背の高い1基のLED照明が広い照射範囲で、交差点全体をカバーする、最近増えてきた照明配置です。

ナトリウムランプや水銀灯では、このような交差点でも複数基設置されていましたが、

道路照明規格のLED照明であれば、1基で照明要件をカバーできるのも、イニシャル・ランニングとも優位な要素です。

 

 

↑ 少し圃場側に視線を向けた画像ですが、

水田を見ると緑っぽいエリアと黄緑っぽいエリアが確認できるかと思います。

照明のポールに背を向けて、水田を見てみると ↓

 

 

↑ 手前から緑っぽい、奥側が黄緑っぽい・・・きれいなグラデーションに見えています。

これは、奥側は夜間照明の影響がなく、正常に生長しており「穂が垂れ始めている」ステージが黄緑色に見えるエリア、

中間では、夜間照明が影響して生長が遅れており「穂がたったまま」のエリア、

手前では、夜間照明が強く影響しており「穂自体が出ていない」緑色に見えるエリアが、わかれているからです。

<イネ光害発生メカニズムの学術説明は、 こちら

 

 

↑ 近くにある電柱(支持)の画像の、奥側の圃場に目をむけると、電柱側に近い生長が遅れているエリア(穂がたっているエリア)内に、

穂がたっている(夜間照明の影響を受けておらず、正常に生長)一部の箇所が確認できるかと思います。

 

 

↑ 夜間の様子を見れば一目瞭然、電柱の影が走っているからですね。

狭いエリアでもくっきり分かれるところのインパクトから、この手の画像は反響が大きいです。

ご参考までに、光害に関する 書籍 出版(もう4年も経過してしまいました)の際も、表紙カバー画像に同じような画像を使っています。

 

 

【県道交差点の白色LED照明によるイネ光害2】

 

↑ 違う場所での事例です。

水田地帯の区画整理などで、住宅・商業地区と混在するエリアも増えてきましたが、

このような場面で設置されるのもLED照明です。

ここは十字交差点であることから、LED照明器具も複数設置されております。

上記画像は、おそらく少なくとも二つのLED照明の夜間照射が影響している水田の事例です。

 

 

↑ 交差点側から水田をみる視点です。

ここでも、電柱の影と思われる生育差が確認できるかと思います。

 

【県道交差点の白色LED照明によるイネ光害3】

↑ もう1例です。同様なケースは各地見られるようになってきました。

(ここは、日没寸前でしたので光線不利で判別しずらいですが、同様に光害がおきています)

 

 

白色LEDによる影響事例(2017年追加版)は、「2」に続きます≪こちらから

 

 

◆ これまでお示しした「光害事例」集は → 【コチラ】