イネ光害~2014年把握の場所

こちらのページでのブログでは、大変ご部沙汰しております。。。

今年も、農作物への光害(夜間照明照射による農作物の品質低下・収量減少)について、

情報収集を進めております。

 

最近は、おかげさまで各地での講演機会を頂戴し、

新規の光害事例は、その機会に公開しておりますので、ここでは出し惜しみの小出しで(笑)。

 

そんな中で、最近よく問い合わせを頂戴する事例から、

実際の光害場所と対策の実際をご紹介します。

 

 

【道路改良による新設照明 : 光害事例】

 

水田隣接道路に限らず、道路は特に自動車が走行しやすいように

改良されており、水田縮小と共に、カーブ区間の直線化や、

取り付け道路の新設・交差点の増設などが見られます。

 

その際、新しく設置される照明により、

新たな光害箇所が増えている現状です。

下記は道路改良時に、旧道の出口に交差点を設け、

その際に照明を設置した箇所です。

画像左側は「穂が垂れています」が、右側の照明に近い方ほど生育が遅れ、

穂ですら出ていないことがわかります。

≪ご参考≫ この圃場での夜間確認の様子・・・【コチラ】

 

 

【「商業施設」敷地内照明の隣接水田への配慮 : 対策事例】

 

水田地帯に道路が開通すると、民家・商業施設もだんだん増えてきます。

コンビニ、ガソリンスタンド、飲食店、ドラッグストア・・・、チェーン店も多いです。

郊外店となると、広いスぺースに駐車場を設けており、

夜間の来客者の安心安全のために照明も設置します。

 

その照明について敷地の脇に取り付けていると、

水田隣接の場合、少なからず漏れ光(駐車場を照らす目的であるが、

後方にまわりこむ光)が当たってしまいます。

照明設計時は、そんなに当たらないだろうと思い照明設置をしていても、

実際は農業生産者側からクレームがあり、対策に苦慮するケースが多いです。

そんな中、特に多い対策としては、「照明を消す(消灯)」です。

下記のような事例ですが、夜間は駐車場に照明がないと、

安全配慮に欠けた入りづらい場所として感じてしまうところです。

(また、遮光板等で対策しても、ゴミを捨てられやすい、不審者が潜むなどの問題もあるようです)

 

 

下記は、光害のおさらいです(ネタ再掲)。

 

≪イネへの光害≫

夜間照明がイネに照射されると、実りが遅くなったり、なくなったりします。

そのため、農業生産者は収入にも影響することから(量と品質~等級ダウン)、照明設置を嫌います。

よって、照明設置に反対し、生活道路や中学生や高校生への部活帰り等の通学路に

照明設置が進まない問題もあります。

 

≪現在の対策≫

安心安全確保のために折角設置した「照明」なのに消したり、

幕をとりつけ照射範囲を制限したり(電気代は一緒、エコに逆行)。

 

≪山口大学~当社の技術≫

人には快適に感じる照明(色)でありながら、イネの生育に影響のない

照明技術を開発しましたので(さらに応用研究も進行中)、

現在、照明メーカーと技術搭載の「光害阻止LED照明」の

商品化を進めております。

よって、照明設置が進まなかった場所への照明普及(夜間の安心安全確保)と、

光害場所への照明交換の手助けとなればと考えております。

(いよいよこの秋、市販化・商品発売のプレスリリースを行う予定です)

 

 

◆ これまでお示しした「光害事例」集は → 【コチラ】